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本当の優しさ:地球環境を考えて

先に私の例を挙げると、製品の購入基準は長く使える良い物です。ついでに特ア製品は徹底的に選択肢から外しているため(唯一の特ア製品は自作PCのLG製ドライブで知らなかったとは言え不覚。余裕が出来たら交換する予定)、必然的に日本製を購入する機会が多くなります。

食の場合は安全性も考えるため特に顕著です。摂取の優先順位は『米>魚>大豆(納豆・豆腐・味噌)>卵>豚肉>野菜>小麦>鶏肉>牛肉』ですが、消費量に対して割高な野菜は家庭菜園を主としていますから滅多に買いません。その分、調味料を含む食品の全てにおいて国産品を選択し、消費還元に努めています。消費量の多い魚だけは安価なフィンランド産あたりを手にしますが、水産物を仮想水で説明出来る人がいるなら見てみたいですね。

ご飯と焼き魚と豆腐の入った味噌汁、これ最高。炊きたてなら生卵をかけて、でなけりゃ納豆ですか。日本人で良かったと思う瞬間ですねぇ。

こんな生活してると仮想水は無縁なんですよ。

ウォーターフットプリントについては時間が無くて詳細を把握出来ていないのですが、生活するのに必要とする水を算出する概念、かな? トゥエンテ大学とユネスコの共同プロジェクトらしいですね。日本においては生産に使用された現地の水を算出するのに使われていますから少々ニュアンスが違う感じ。なんにしろ輸出側の都合ですから私には関係無いですし、どんな概念だろうが現状の問題解決に繋がる筈はありません。

そもそも水は自然循環型消費財産に過ぎない訳で、生産物に乗せて移動させられる物ではないのです。故に仮想の中でしか移動を定義出来ず、現実の枯渇危機にも繋げられません。何故なら水危機は、自然の循環サイクルを超えて尚も利益を求める馬鹿が引き起こした問題だからです。

仮想水などで語られる内容の多くは、所謂貧困国を引き合いに出した危機感と食糧生産に使用された水の量のみで具体的な削減案などは無いのですが、あとは聞いた人が勝手にODAを盛り上げるため、切っ掛けとなる数字さえあれば多少いい加減でも構わないのでしょう。

馬鹿にされてると思いませんか?

800PX-EUBERTACENTREPIVOTIRRIGATION-00出典:wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:EubertaCentrePivotIrrigation.jpg

上記はwikipediaの画像ですが、この大袈裟な装置から節水の意思は感じられません。

正直、『もっと水を大切にしろよ、環境破壊級に使うんじゃねぇよ、そもそも水の足りない場所で大規模な農業をするとは何を考えてんだ』等々言いたい事がいっぱいです。無駄に蒸発させない様に節水型システムを作ればまだ救いはあるはずですが、どうしてやらないかと言えば、金が掛かるから、でしょうね。

仮想水に騙されてはいけません。

問題を起こした馬鹿に必要なのは、手を差し延べる甘さではなくテメェいい加減にしろとぶん殴る優しさです。


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